ヘレン・カモック「Che si può fare(何が出来よう)」展がコレツィオーネ・マラモッティにて展示を開催

第7回マックス・マーラ・アート・プライズ・フォー・ウィメン受賞者のヘレン・カモックがコレツィオーネ・マラモッティで展示開催

ヘレン・カモック(第7回マックスマーラ・アート・プライズ・フォー・ウィメンの受賞者、並びに2019年度ターナー賞のノミネート者)イタリア:レッジョ・エミリアにあるコレツィオーニ・マラモッティにて「Che si può fare(何が出来よう)」展の展示を開催します。
 

ヘレン・カモック「Che si può fare(何が出来よう)」展示の様子。写真:Dario Lasagniヘレン・カモック「Che si può fare(何が出来よう)」展示の様子。写真:Dario Lasagni

 

ヘレン・カモックと展示の様子。写真:Emiliano Barbieri, Courtesy Collezione Maramottiヘレン・カモックと展示の様子。写真:Emiliano Barbieri, Courtesy Collezione Maramotti



ヘレン・カモックの新しい作品は、17世紀の女性作曲家によるバロック音楽と共に紡がれる女性の喪失と再生のストーリーを基調とし、歴史の中で生きてきた様々な土地の女性の嘆きの感情を表現します。アーティストが作成した新しい本に加え、展示はでは映像、ビニールをカットしたプリントのシリーズ、スクリーンプリントしたフリーズ、さらにはイタリア滞在中に収集、又は与えられた本やオブジェクトを展示したリサーチルームも設けられます。

本エキシビションは、ヘレン・カモックが2018年に隔年で授与される格式ある同賞の特典として、マックスマーラ、およびマックスマーラが所有するイタリアのコレツィオーネ・マラモッティと、ロンドンのホワイトチャペル・ギャラリーの協力のもと、半年間イタリアに滞在しながら自身の創作活動に打ち込んだ成果となります。ボローニャからフィレンツェ、ヴェネチア、ローマ、パレルモ、レッジョ・エミリアへと旅をした彼女は、女性の嘆きの感情を表現し、その隠された声を世の中に伝えようと試みました。イタリアの歴史家や音楽家、アーティスト、シンガーたちが、これまでの自らの作品を振り返りながら、そのストーリーや研究を語ってくれたのです。本展示の中心となる分割スクリーン方式の映像では、社会活動家や移民、難民、修道会メンバー、カトリック修道女、独裁権力と闘った女性など、ヘレン・カモックが旅の中で出会った様々な女性たちとのインタビューが流れます。女性たちの証言は、音楽やイタリア各地で撮影された映像を加えながら、複雑な言葉やビジュアルのコラージュで表現されます。五色の鮮やかなプリントは、音楽や声を線画という形で描写し、ハンドペイントしたフリーズは、ヘレン・カモックがイタリアで出逢った数々の女性から着想を得た言葉やイメージを織り交ぜています。

「Che si può fare(何が出来よう)」というタイトルは、1664年のイタリア人作曲家バルバラ・ストロッツィ(1619~1677年)によるプレオペラの嘆きの歌から取り入れています。ヘレン・カモックは、クラシックの声楽レッスンを受けてアリアを学び、イタリア滞在中はそのメロディーを繰り返し練習しました。この音楽は、新しい映像作品に登場し、そのライブパフォーマンスも行われる予定です。本エキシビションの期間中に2回、ヘレン・カモックはストロッツィの曲をジャズトランペットの伴奏で歌い、自身の声で伝統を蘇らせます。また、同じくイタリア人作曲家フランチェスカ・カッチーニの曲が、ある楽章に合わせるサウンドトラックとしてパフォーマンスに取り入れられます。ストロッツィもカッチーニも当時は有名でしたが、その後は埋もれてしまい、現在になってその楽曲が再び認められ、演奏されています。

 
絵画やプリント、写真、映像を駆使して言葉やイメージを並べるビジュアル詩人とも言うべきヘレン・カモックのマルチメディア制作には、テキストや写真、ビデオ、歌、パフォーマンス、プリントが取り入れられています。その原動力となるのは、歴史の本流における黒人や女性、富、権力、貧困、弱者にまつわる物語に疑問を投げかける彼女の意欲的な取り組みです。抑圧や抵抗が存在した数々の歴史に加えて自分自身の歴史も掘り下げながら、ジャズやブルース、詩、ダンスから刺激を受け、ジェイムズ・ボールドウィンやマヤ・アンジェロウ、オードリー・ロードなどの作家たちの言葉から着想を得るヘレン・カモックは、無数の失われた声や耳に届かない声、埋もれた声を掘り起こします。ニーナ・シモンやアリス・コルトレーンから17世紀イタリアのプレオペラに至るまで、ヘレン・カモックにとって音楽とは、こうした歴史の概念を多様化する試みをさらに進化させる手段なのです。


 
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